久々のブログですが、今日は技術ねたです。
昔から流行っている、FFFTPというFTPクライアントが在ります。これを私も使っていましたが、先日、メインマシンの起動ディスクを入れ替えて、OSを新規インストールしました。旧いHDDは少しエラーを吐いていて、そのうちお陀仏になるか、という感じでした。
で、新しいマシンになって設定を復旧しようと思ったら、FTPユーザのパス等が、忘れている場合があります。当方もFFFTPに記憶させっぱなしで、どうしたものかと思案しました。
で、解決策が幾つかありますので、どうぞ。
旧いHDDで設定をiniファイルにしてある場合
この場合は、非常に簡単です。基本的に、iniファイルを取り出すだけ。先ずは探して見ましょう。- 今のFFFTPを起動。
- [オプション]>[環境設定]>[その他]で、
「設定をレジストリでなくINIファイルに保存する」をチェック - FFFTPを終了
- 旧いHDDの中のFFFTPをインストールしたフォルダを参照
- ffftp.iniを取り出し、新HDDの該当フォルダに在るffftp.iniと置き換え
旧いHDDで設定をiniファイルにはしていないが、起動可能な場合
上記ファイルが存在しなくても、HDD起動できれば大丈夫です。HDD起動が面倒な場合は、さらに次の方法にして下さい。設定は、iniファイルに切り替えられます。上記の方法との違いは、一度、起動して、iniファイルを作るところだけです。- 旧い起動ディスクでOSを起動
- ffftpを起動
- [オプション]>[環境設定]>[その他]で、
「設定をレジストリでなくINIファイルに保存する」をチェック - FFFTPを終了
- ffftpインストールフォルダからffftp.iniを取り出し
- 新HDDでOSを起動
- FFFTPを起動
- [オプション]>[環境設定]>[その他]で、
「設定をレジストリでなくINIファイルに保存する」をチェック - FFFTPを終了
- 旧いHDDの中から取り出したffftp.iniを、新HDDの該当フォルダに在るffftp.iniと置き換え
旧いHDDで起動出来ず、設定をレジストリのままにしている場合
これが私の状況です。FFFTPは、デフォルトのホスト設定の記憶先がレジストリになっています。この場合はレジストリから取り出すことになります。起動ディスク以外のレジストリデータを読み込む機能を使います。- レジストリエディタを起動
スタートボタンからファイ名を指定して実行で、「regedit.exe」を指定します。Windows7ならスタートボタンを押して、検索窓に入力。 - レジストリエディタで、「HKEY_USERS」を選択
- [ファイル]>[ハイブの読み込み]を選択、これで一時的に外部のレジストリを読み込みます。
- 指定するファイルは、旧いHDDの中にあるユーザデータの中です。
WindowsXPの場合:\Documents and Settings\ユーザ名\ntuser.dat - 仮に与えるキーを聞いてきます、ここでは任意ですが、「OLD_REG」としたとします。
- レジストリエディタの画面上に、追加されたキーが見えます。その中の、
Software\Sota\FFFTP\Options\Host0
Software\Sota\FFFTP\Options\Host1
などと在るのが、ホスト設定です。さらにその中にあるPasswordが、暗号化されたパスワードです。これをダブルクリックして、値をコピーして下さい。これで取り出しは終了です。 - レジストリエディタで、追加してあるキーを指定し、
[ファイル]>[ハイブのアンロード]を選択、結合したレジストリを切り離します。 - レジストリエディタを終了。
- 新HDDのFFFTPを起動。
- 新しいホスト設定を、パスワード以外、設定
- FFFTPを終了。
- レジストリエディタを起動。
- エディタから、以下を選択
HKEY_CURRENT_USER\Software\Sota\FFFTP\Options\Host0 - 中にあるPasswordを開いて、先ほど、クリップボードにコピーした値をペースト
- レジストリエディタを終了
- FFFTPを起動すると、パスワードが入っています!