2012年8月24日金曜日

不動でも可能!旧いマシンのHDDからFFFTPのホスト設定を取り出す方法

いや、毎日、暑い日が続きますね!担任の志村です。
久々のブログですが、今日は技術ねたです。

昔から流行っている、FFFTPというFTPクライアントが在ります。これを私も使っていましたが、先日、メインマシンの起動ディスクを入れ替えて、OSを新規インストールしました。旧いHDDは少しエラーを吐いていて、そのうちお陀仏になるか、という感じでした。
で、新しいマシンになって設定を復旧しようと思ったら、FTPユーザのパス等が、忘れている場合があります。当方もFFFTPに記憶させっぱなしで、どうしたものかと思案しました。
で、解決策が幾つかありますので、どうぞ。

旧いHDDで設定をiniファイルにしてある場合

この場合は、非常に簡単です。基本的に、iniファイルを取り出すだけ。先ずは探して見ましょう。
  1. 今のFFFTPを起動。
  2.  [オプション]>[環境設定]>[その他]で、
    「設定をレジストリでなくINIファイルに保存する」をチェック
  3. FFFTPを終了
  4. 旧いHDDの中のFFFTPをインストールしたフォルダを参照
  5. ffftp.iniを取り出し、新HDDの該当フォルダに在るffftp.iniと置き換え

旧いHDDで設定をiniファイルにはしていないが、起動可能な場合

上記ファイルが存在しなくても、HDD起動できれば大丈夫です。HDD起動が面倒な場合は、さらに次の方法にして下さい。設定は、iniファイルに切り替えられます。上記の方法との違いは、一度、起動して、iniファイルを作るところだけです。
  1. 旧い起動ディスクでOSを起動
  2. ffftpを起動
  3.  [オプション]>[環境設定]>[その他]で、
    「設定をレジストリでなくINIファイルに保存する」をチェック
  4. FFFTPを終了 
  5. ffftpインストールフォルダからffftp.iniを取り出し
  6. 新HDDでOSを起動
  7. FFFTPを起動
  8.  [オプション]>[環境設定]>[その他]で、
    「設定をレジストリでなくINIファイルに保存する」をチェック
  9. FFFTPを終了
  10. 旧いHDDの中から取り出したffftp.iniを、新HDDの該当フォルダに在るffftp.iniと置き換え

旧いHDDで起動出来ず、設定をレジストリのままにしている場合

これが私の状況です。FFFTPは、デフォルトのホスト設定の記憶先がレジストリになっています。この場合はレジストリから取り出すことになります。起動ディスク以外のレジストリデータを読み込む機能を使います。
  1. レジストリエディタを起動
    スタートボタンからファイ名を指定して実行で、「regedit.exe」を指定します。Windows7ならスタートボタンを押して、検索窓に入力。
  2. レジストリエディタで、「HKEY_USERS」を選択
  3. [ファイル]>[ハイブの読み込み]を選択、これで一時的に外部のレジストリを読み込みます。
  4. 指定するファイルは、旧いHDDの中にあるユーザデータの中です。
    WindowsXPの場合:\Documents and Settings\ユーザ名\ntuser.dat
  5.  仮に与えるキーを聞いてきます、ここでは任意ですが、「OLD_REG」としたとします。
  6.  レジストリエディタの画面上に、追加されたキーが見えます。その中の、
    Software\Sota\FFFTP\Options\Host0
    Software\Sota\FFFTP\Options\Host1
    などと在るのが、ホスト設定です。さらにその中にあるPasswordが、暗号化されたパスワードです。これをダブルクリックして、値をコピーして下さい。これで取り出しは終了です。
  7. レジストリエディタで、追加してあるキーを指定し、
    [ファイル]>[ハイブのアンロード]を選択、結合したレジストリを切り離します。
  8. レジストリエディタを終了。
  9. 新HDDのFFFTPを起動。
  10. 新しいホスト設定を、パスワード以外、設定
  11. FFFTPを終了。
  12. レジストリエディタを起動。
  13. エディタから、以下を選択
    HKEY_CURRENT_USER\Software\Sota\FFFTP\Options\Host0
  14.  中にあるPasswordを開いて、先ほど、クリップボードにコピーした値をペースト
  15. レジストリエディタを終了
  16. FFFTPを起動すると、パスワードが入っています!
これで復活できますが、実際にパスワードが何だったかは、暗号を復号化しなければ判りません。画面上に「****」と表示される文字を解読するツールがあるので、適宜、探してみてください。