2011年6月21日火曜日

「プレイしているゲーム製作企業」が入るべき企業?

担任の志村です。
今日は暑いです!でも冷房は来週からです。まだ何とか過ごせますけどね。

さて、今日は就職関連の話。

この前、とあるCGプロダクション様との打ち合わせにて出張があり、その日に自習して貰う題材として、以下のプリントを埋めて貰いました。

ていうか画面のSSをただペーストするだけで貼り付けられるbloggerってすごい!と思ったらIEで出ない。
話がそれましたが、 「入りたい企業」と「入りたくない企業」を5つずつ、理由と共に挙げ、それぞれの共通点を書いてみよう、というプリントです。

入りたい企業を挙げてみると、多くの人がプレイした作品の製作(パブリッシャー)になっていました。他方、入りたくない企業は、ブラック企業を噂になったことがある処が殆どです。
ここで逆説的に考えると、
  • 自分がプレイした作品を作っていない企業は入りたくない企業でブラックなのか?
  • 自分がプレイした作品を作っている企業はブラックでは無い?
という疑問が生まれます。


企業を選ぶとき、或いはゲーム開発企業で働くことを考えるきっかけは、確かにゲームのプレイ体験が根底にあり、そこからの思索の末の進路選択で、今のゲーム開発を学ぶ学校を選んだのだと思います。他方、入りたくない企業は、人権的に問題がありそうなところを挙げています。条件に一貫性がありません。楽しいゲームが作られるなら人権的な抑圧にも耐えられるのか、などの考えが出てきます。忌避する企業の条件は労働条件で、入りたい企業を考えるときには其れがない。
ここで気付いて欲しいのは、

入りたい企業の労働条件や環境は考えるべき?

ということです、当たり前なんですけど。意外とそこに気付いていない。ゲーム開発企業は妄想の中では無い、実在するものなので、もっと実感をもって選定して欲しいです。
実際に企業に目を遣ると、安定した業績の大手だと、安定した収入が末永く得られる、ということがあり得ますが、安定する事は実績としてあったとしても将来は保証されません。

ゲームは無くても生命維持で問題ない?

と言えます。安定していなくても夢を追いたい人が本来、従事すべき仕事がクリエイターです。

そして、作っているゲームが好きなら、その企業は良いとは限りません。企業選定で入りたい企業の理由に、「プレイヤーのことを考えている」というのを挙げている人がいました。そこは一歩引いて客観的に考えるべきです。顧客サービスを利益に上手く転化している企業、と捉えるべきです。他方、入りたくない企業には「プレイヤーの評判が悪い」と挙げています、そこは結構、大きなオンラインゲーム製作企業です。視点を変えると、「顧客サービスを浅くし顧客の回転を速することで、利益を上げられる術がある」という企業です。経営的視点から考えると、どちらも成立します。プレイヤーの評判が好いとしても、それを利益に反映が出来なければ、企業としては落第です。そう考えると、選択は色々出ます。
勿論、自分で起業するのも可能ですし、駄目な経営を立て直すという考えで選択するのもアリです。

何処かの企業に属する選択をした場合、そこで待ち受けているのは「ブラック」に近い感覚の処かもしれません。創造という行為は「産みの苦しみ」が大きく、楽な事では決してないです。だけども「創るのが好き」という人は、耐えて創り続けるでしょう。
また、好きに創ったというゲームが面白いかというと、そうでも無いことがあります。予算や時間、営業からの指示などに縛られると、無駄を削ぎおとすうちに欲しい部分だけ残ります。そうして上手くすれば、良作が生まれます。

絶対に正しい答えなんてありません。それぞれが各々の人生をよく考えるべきです。そうした訓練をしていない人は、これから鍛えていきましょう。

そうしたときに、ウチの学校見たく少人数はとても役に立ちます。じっくり話せるので。

今週末も体験入学があるので宜しく。