2011年1月19日水曜日

「萌えない」の考察

さて、maglogが不調続きなので、本格的に移行体制を考えています。先ずはミラーとして投稿していきます。
担任の志村です、ブラウザでブログを書いていたら文章が飛んでしまいました!

単純な操作ミスではありますが、Backspaceで反応が悪い為にブラウザのヒストリが戻ってしまうのが納得いきません。
同じ失敗は嫌なので、今度はDreamweaverでHTMLを書いています。
折角、色々と書いたのですが、ここは一つ、嗜好を変えて書いてみます。
今回のお題は、例のここ数日、賑わせている「萌えない」絵に関する話です。

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ここでは、「いけてない」≒「萌えない」という定義になっており、この絵を好意的に捉えた場合に「萌え」という感情を抱く設定になっていると仮定します。

そこで、ここでは「好意的に見えない」ということを考えて推察します。

先ず、この絵が与える心象を考えると、以下の様になります。

  1. 全体的に青い

    →髪と洋服が同じ色はあまり無い、肌色は出ているのでモノトーンに仕上げた訳ではない

    →適当に塗った感じが有る

  2. 瞳の描き方から視線が定まらない、眉毛が無いので表情(感情)が分らない

    →人としての感情移入を拒絶している

  3. 鼻の描き方が雑

    →鼻の孔が見えたりすると下品に見えるので鼻の造形が印象を大きく変える

  4. 全体の光源が不一致、塗り方が不統一

    →描く上での記号が不統一で成立っていない


こうしたことから 、観る人にとっては、この絵が感情を拒んでいるように観られます。

上記の項目を具体的に意識しては見ていない人は居ると思いますが、心理的に働きかけられます。

こうしたところを少しだけ変更してみます。




●画像を修正しておりますが当方には版権はございません●
twipicで画像だけ出そうと思ったらエラーでした。httpリファラをきちんと確認しているようですね。

先ずは色から。












左端が元絵です。こうすると、敢えて青くしたという心理をもたらすので、適当臭さが少し、払拭されます。

また、瞳が泳いでいる部分だけを修正すると、以下のようになります。














顔の角度から視点を推察して描いてみました。少し、まともになります。

次に、鼻だけ変えたパターン。













こうして変更してみると、元の絵がそれほど悪くないのが分ります。

これを描いた人は恐らく、下手な人では無いですが敢えて失敗したように描いています。そうして駄目な絵を目指して描いているので、観る人にも正しく「駄目」っぷりが伝えることに成功しています。

よく、学生が描く絵だと、巧く描こうとしてるのですが失敗している場合があります、そうした絵はその「頑張り」が見えるので心象は異なります。

この「萌えない」件に関して、卒業生の何人かがブログやTwitterでコメントしていました。

「ビジュアルデザインだけでは萌えの要素の判断は出来ない」

彼らは「萌えない」部分に関して考えているので、次にそこを考察してみます。

先ず、「萌え」という感情は何なのか、というと、恋愛などの感情とは少し違う場合が多いです。この辺に関して、今回の記事は発行元では無頓着だと思います。

萌える対象は、通常、不可侵なもの、物理的に手が届かないもの、相手からの同等のフィードバック得難いものを対象にします。

そして、自分なりのツッコミどころでインタフェースを構築します。

例えば戦国武将だったり子猫には萌えますが、リアルなアイドルには、あまり萌えません。でも、そのアイドルが例えば、ハンバーガーを食べて口の周りをソースだらけにして食べてると萌える可能性があります。

普段は見えない 部分を垣間見るということは、意図しないところで対話している気分になり、自分だけの対話が成立した錯覚を呼び起こします。でも、フィードバックはありません。

おにゃのこの場合は一般に分かり易いので「萌えない」 と、ここでは表現したのだと思います。可愛くないと同等の表現です。

そうしてこの絵を見ると、その佇まいからストーリーを紡ぎだすのが困難です、そうした面でツッコミが入れ難く作ってあります、改めてスゴイと感心します。





これを出したかったというオチ。



●画像を修正しておりますが当方には版権はございません●