2011年8月10日水曜日

今更ながらサイバーコネクトツー様の説明会動画の感想

大分、前に載せた話ですが、サイバーコネクトツー様の動画をこのブログに載せました
載せたらナント、社長からコメントをTwitterで頂戴した訳です。その感想。

この動画の他に、業界話を伝えて頂けるサイトは任天堂の「社長が訊く」や、小島秀夫氏のブログが定番ですね。でも、業界を目指す人の目線に向けた話は、CC2様のが一番だと思います。

まず、敬服するのが、自社の話では無く、クリエイター業についての解説をしていらっしゃることです。私自身も以前、CESAでの活動で報告書を作りましたが、結構、まとめるのが大変でした。で、出来た資料も高校生が平易に判読できるかというと、難しい面が残されたままです。どうしても、企業様からの目線でのクリエイター志望者の甘さは、目に余るものがあるというのが定番です。その辺の厳しさを持った話が一番、出てくるのがアーティスト(ビジュアルデザイナ)に関する説明部分です。

これは私の予想の話ですが、就職の応募で送られてくる作品の内容が期待通りでは無い場合が、絵に関して特に多いのだと思います。企画書やプログラムは、ゲームの体をなさないものがあるにせよ、文法的にはゲームぽくなってる筈です。そこに求める処との差は少ないと思います。

それが絵に関しては、ゲーム画面ぽいのは求めていない場合があります。基礎画力を見たいところにデフォルメキャラを数体、出されても分かりません。「そんなのpixivにあげとけ」という反応になると思います。「そんなんだったらデッサン出せよ」と、聞こえてきます。ゲームグラフィックの製作をきちんとしている専門学校や、美術大の絵画系だったら的を外さないと思いますが、本質からずれたところで勉強している人で、ゲーム業界も行けるて聞いたから出しました、という人は恐らく、食指がのばされないまま終わるでしょう。

そういう意味での残念感はCC2様に限らず、必ずあります。じゃあ何を出せば好いのか、と短絡的に考えると、その答えを追求すると試験対策に陥ります。動画にもその答えは明確には出ていません。合格作品は提示されていますが、あれのコピーでは合格できないのは分かると思います。欲しいのは試験に合格する能力を備えた人では無く、応用力があって進化し続ける人材です。合格し続けなくてはならないのです。なんとなくぴょろりとノートの端に描くのが好き、というだけだと足りません。でも、描くのがとてつもなく好きなら、それは素晴らしい仕事だと思います。

今まで色々なクリエイターの方と会いましたが、ビジュアル系の達人って何処か、仙人ぽいですよね。夢を売る仕事ですから、厳しいスケジュールとかあってもどこか、空想を強いられるので、そういう人が大成するんだと思います。

さて、サイバーコネクトツー様の動画は、高校の人にも観て欲しい一品です。ぜひ、観てください。
ウチの体験入学も、よく考えると学校の宣伝というよりクリエイターの心構えの話が多いですが、役に立つと好いです。

てな事を書いていると、福岡でのイベントの動画が上がってますね。仙台も負けていられません。
こちらも是非!



Video streaming by Ustream

元はこちらからご覧ください。

さて、本校では、8/20に体験入学あります。よろしく。